先日ルピナスの苗を購入したのですが、ルピナスは春の花なのに、まだ寒さが厳しい1月でも花の咲いた苗がたくさん売っています。生産農家さんで販売のためにもう花を咲かせてあるのですね。
ところで、私が知っている切り花のルピナスは、花穂が50cmくらいはあるかな?というほど長くてカラフル。
ルピナスには品種が色々あるということですが、私が購入したルピナスは、品種まではよくわかっていません。
ただ、あの長い花穂を付けるラッセル系じゃないということだけは確かだなと思っています。
ルピナスの淡いピンク色の花があまりにも可愛かったので、早速、苗を購入して育ててみることにしました。
そこで、今回の記事は、ルピナスの苗の植え付け方や育て方のポイントなどについて書いてみようと思います。
ルピナスを苗から育ててみたいなと思っていたら読んで参考にしてみてください。
目次
ルピナスの苗の選び方
私が購入したルピナスのポット苗。ピンク色の花が可愛い♪
草丈が20cmくらいで花穂が10cmもないので、矮性の品種かな?と思っています。
ちなみに、葉先が赤くなっていますが、寒さからなので傷んでいるというわけではありません。
ところで、せっかく購入するならできるだけ良い苗を選びたいですよね。
ルピナスは葉がたくさん付いたボリュームのある苗を選んだ方が、後々花をたくさん咲かせてくれるので育てがいがあります。
つい花が気になってしまいますが、苗は花よりも葉をよく見て選んだ方が良いです。
よくお値打ち品にあるような、下の方の葉が黄色くなってヒョロッとした苗は、せっかく植えても元気に育たないことが多いです。
私も、つい値段の安い苗が気になってしまうのですが、やっぱり値段の安い苗は育ち方もそれなりになります^^;
ルピナスは4月頃になると花をたくさん咲かせて見頃を迎えますが、その後6月の初め頃までは次々と花を咲かせます。
ところが、値段の安い苗はそういうわけにもいきません。あまり花が咲かずにすぐに終わってしまいます。
ということで、花をたくさん咲かせるためにも、あまり値段の安い苗は買わない方が良いかな?と思います。
葉がワサワサに繁った、生き生きとした苗を選ぶようにしましょう。本来は花をたくさん咲かせてくれるルピナスの苗は、特に♪
ルピナスの苗の植え付け方
ルピナスの苗は、購入後すぐに鉢に植え付けました。
次は、ルピナスの苗の植え付け方を書いていくことにします。
ルピナスは直根性
ルピナスの苗をポットから出してみました。
苗がポットからなかなか出てこない場合は、ポットの横の面を手で軽くほぐすようにすると簡単に出てきますよ♪
ポットから出してみると、白くて良い根がたくさん張っていました。
ルピナスは根がまっすぐ下に伸びていく直根性の植物なので、苗をポットから出したら、根を触らないようにそのまま植えていきます。もう花が咲いている苗を植え付ける場合は、特に慎重に。
底の根の張り方があまりにも凄かったので、土を掴みやすくするためにほんの少しだけ根を広げておきました。
根を切らないようにできるだけ優しく、しかも丁寧に。ピリピリっと♪
鉢底の石」を底が隠れる程度入れたら、ほんの少しだけ培養土を入れます。そして、そこに元肥として粒状の緩効性肥料をほんの少しだけ、小さじ1杯程度混ぜ込んでおきます。
「更に上から培養土を少しだけ足して苗を置いていきます。
土の表面と鉢の縁の間に2cmほど水の溜まるスペース(ウォータースペース)ができるようにします。
苗を置いたら隙間に培養土を入れていきます。
鉢の周りを割り箸で軽く突きながら入れると、培養土がしっかりと入ります。くれぐれも、根を突かないようにしましょうね^^;
苗を植え付けたら、最後に水をたっぷりとやっておきます。新しい土は水がなかなか染み込まないので、時間をかけて少しづつゆっくりと♪
ルピナスを植え付ける用土
ルピナスの苗は水はけの良い「花用の培養土」でよく育ちます。
ただし、あまり値段が安い土は、使わないようにしましょうね。土選びは、花をたくさん咲かせて元気に育てるためにも、一番というほど重要です。
つい、少しでも値段が安い方を、、と思ってしまいますよね。
ところが、私の今までの経験では、値段が少し高めでも良い土を使った方が、結局その後も問題なくよく育って管理も楽という結果になります。
ルピナスの育て方のポイント
ルピナスは耐寒性があって冬の寒さには強いのですが、夏の暑さにはめちゃくちゃ弱い性質です。
日本の気候ではほとんど夏越しができないので、本来は宿根草でも、北海道のような寒冷地以外の地方では一年草として扱われています。
ところであなたは、長い花穂をつけるラッセル系のルピナスの立派な花に圧倒されて、「ルピナスを育てるのは、難しいだろうな〜」と思っていませんか?
こちらがラッセル系のルピナス。花穂が30cmくらいあってやっぱり立派♪
実は私も、ルピナスを育てるのはもっと難しいだろうなと思っていましたが、意外と手間が掛からないようなので、ポイントさえ掴んだら初心者でも十分育てられると思います。
置き場所は?
ルピナスは日光がよく当たる日向を好みます。
とはいえ、強い日差しが当たると弱ってしまうので、鉢植えの場合は、気温が上がる時期になったら置き場所を変えた方がいいです。
冬から春先までは日光が一日中当たる場所に置いて育てますが、気温が高くなってくる4月頃になったら半日蔭になる家の東側に移動させましょう。
ちなみに、地植えで育てる場合は、直射日光が当たるようなら遮光ネットなどで覆って強い日差しを和らげるといいです。
水やりの仕方は?
ルピナスは多湿が苦手です。夏のジメジメとした蒸し暑さが苦手なので、夏になると枯れてしまうことが多いです。
水はやり過ぎるとすぐに弱ってしまうので、土の表面が乾いてからたっぷりとやるようにします。
ルピナスは土が絶えず湿った状態が苦手です。
とはいえ、あまり乾き過ぎてもすぐに弱ってしまうので、水やりは土が乾き始めた頃を見計らってすぐにでもします。
下葉が黄色くなっていたら、要注意のサインですよ♪
冬場は水やりも控えめで良いですが、春以降は土が乾くのが早いので、ちょっと油断をしていただけで「しまった〜」ということに。気を付けましょうね^^;
肥料の与え方は?
ルピナスは夏越しが難しく夏には枯れてしまうので、一年草扱いと考えたら肥料はそこまで必要ありません。
肥料は苗を植え付ける時に、元肥として土の中に緩効性肥料を少しだけ混ぜ込んでおきます。
そして、その後2週間くらい経ったら、追肥として同じ緩効性肥料をひとつまみ程度、株の周りにパラパラっと撒いておきます。
ルピナスは花芽が脇や下からも次々と上がってきますが、花がたくさん咲くようになってきても特に液体肥料で補う必要はありません。
ルピナスはその年で終わってしまう一年草と考えたら、気楽で育てやすい植物ということになると思います。
ルピナスの手入れの仕方
春になったらどんどん花を咲かせるルピナス。お手入れが良いと、可愛い花をたくさん咲かせてくれます。
花がらを取り除く
お花を育てていると、必ずと言って良いほど必要なのが終わった花の花がら摘みです。
終わった花はそのままにしておくと、腐って病気の原因になってしまいます。もちろん、ルピナスも同じなので花がら摘みはできるだけ頻繁にやった方が良いです。
ルピナスのオシャレな花に癒されながら、頻繁に毎日でもお手入れしましょうね♪
終わった花の切り方
満開まで咲いた花が散り始めたので、新しく出てきている脇芽が育つように、咲き終わった花の茎を切り取りとっておきます。
ルピナスは茎の途中から脇芽がどんどん出てきます。最初から咲いている中心の花の茎は、上まで全部咲き終わったら早めに切り取ります。
茎の切り方は脇芽が出てきているギリギリのところからというよりも、少しだけ上のところで余裕を持たせて切った方が、脇芽の成長の妨げになってしまう心配もありません。
ルピナスの別名
ルピナスには長い花穂のイメージとよく合った、思わず「なるほど〜」と納得してしまうような別名も付いています。早速下記で紹介してみることにします。
ルピナスの別名とは。
- ノボリフジ
- サカサフジ
藤の花は長い花穂が垂れ下がるように咲きますが、ルピナスの別名は花穂が藤の花を逆さにしたように見えることから付けられたということです。
あまりにもぴったりな別名なので、よく考えたものだなと感心してしまいますね♪
ルピナスの花言葉
春から初夏まで咲く長い花穂が見事なルピナス。私が育て始めたルピナスは矮性なので花穂もそんなに長くありませんが、それもまた可愛いです。
ルピナスの花言葉を紹介します。
- 想像力
- いつまでも幸せ
- 貪欲
- あなたは私の安らぎ
さすがルピナス!花言葉まで素敵すぎる〜(〃▽〃)
最後に
ルピナスは春から初夏に花が見頃になりますが、もう花の咲いた苗が冬場から出回っています。
寒さに強いので、春がまだまだ遠く感じる冬場でもスラッと伸びた花を楽しめます。
また、ルピナスは日本の夏の気候に合わないので、夏越しが難しくほとんどが6月頃には枯れてしまいます。
ということで、初めから一年草と考えると、肥料などの手間も掛からず次々と咲く花を気楽に楽しめます。
ルピナスは花がとってもオシャレなのに、育て方は意外と簡単です。コツを掴んで楽しく育ててみてくださいね♪
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
それではまた・・・
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