私は毎年フジバカマを見かけると、もう秋なんだな〜としみじみ。
フジバカマの花は例えばバラのような華やさはありませんが、野の花らしい優しい雰囲気があります。
そんなフジバカマは、秋の生け花の花材としてもよく使われます。
そこで今回の記事では、フジバカマの花の特徴や切り花の水揚げの仕方を解説してみようと思います。
目次
フジバカマってどんな花?特徴を解説

フジバカマは本来は野原や河原に自生していて、秋の七草のひとつとして、古くから日本人に親しまれてきました。
今では本来のフジバカマは絶滅危惧種に指定されていて、残念ながら滅多に見かけることはありません。
ちなみに、私たちがよく知っているフジバカマは、園芸用の育てやすい品種になります。
また、フジバカマは切り花も秋の初め頃からよく出回るようになります。
粒々の蕾が茎にふさ状にたくさんついていて、花が咲くと花びらが糸のように細いのが特徴です。

フジバカマは、花が咲き始めると蕾の頃よりも色が薄くなって白っぽく見えるようになります。
粒々の小さい蕾もかわいいのですが、咲いた花はまるで花火のようで、また違った可愛らしさがあります。
フジバカマの香り

フジバカマは、近くに行くとほんのりと甘い香りがします。この香りは、花というよりもむしろ葉や茎から香ってきます。
薄っすらとした香りなので、最近の生活のようにマスクをしたままでは、よくよく意識しないとあまり感じられないかも知れません。
どこかで嗅いだことあるような気がするな〜??
と、改めてクンクンと香りを嗅いでみましたが、フジバカマの香りは「桜もちのような香り」という表現があまりにもドンピシャ!だなと思いました。
やっぱり嗅いだことある香りだと思ったわけですね。
ということで、フジバカマは甘くてつい食べたくなってしまうような美味しそうな香りがします。あれ?花なのにこんな表現で良いのかな^^;;
フジバカマの香りはアロマオイルとしても人気です。いい香りに癒されてみてはいかがでしょう。
フジバカマの切り花が萎れてきた時の水揚げの仕方

フジバカマの切り花は水が下がりやすい方です。
飾っている間に茎の先の方がクタッとして萎れてくることがありますが、萎れてきた時はしっかりと水揚げするとまた花もちが良くなります。
それでは、水揚げの簡単なやり方を紹介してみます。
まずは、茎を水に浸けながら「水切り」します。

茎を斜めに切ると、断面が広くなって水をよく吸い上げるようになります。

そして、水に浸かってしまうところの余分な下葉をキレイに取り除いておきます。

フジバカマの切り花が飾っている間に萎れてきたらどうしたらいいの?水揚げの簡単なやり方は?
- 茎を水に浸けながら少し切る。(切り戻し)
- 新聞紙を少し強めに巻く。
- 深めの水に2時間ほど浸けておく。

水は、茎がしっかりと浸かるほど深めにします。もし新聞紙が濡れてしまっても、全然問題ありません。

たったこれだけの簡単な水揚げの仕方でも、萎れていた茎が信じられないほどまたシャキッとしてきます。

萎れて曲がってしまっていた茎が水揚げ後にここまで見事にシャッキとしてきました。
まず飾る前にしっかりと水揚げをしておくと、そうそうすぐに水が下がることはありませんが、、、
もし飾っている間に萎れてきた時は、上で書いた手順を参考にその都度水揚げを繰り返してみてください。
せっかく飾った切り花は、こんな風に一手間かけながら少しでも長く楽しんで欲しいなと思います。
私は今回はフジバカマをガラスの花瓶に活けてみましたが、和風の花瓶に活けるとまた一段と秋らしさが感じられます。
フジバカマの切り花は花もちがいいの?
こちらは、飾ったばかりの頃のフジバカマです。

そして、こちらが飾ってから3日目のフジバカマ。

写真を見ても、3日経って何か変わった?、、、って言いたくなりますよね。
実はそうなんですよ〜^^;
飾ってから3日経っても、まだ初めの頃のままで全然衰える気配すらありません。蕾もまだ固いものがほとんど。長持ちするならその方が嬉しいですけど。
最近はだんだんと秋らしくなって気温も下がってきたので、夏場の暑い時期に比べると切り花の花もちも随分良くなってきました。
ちなみに、フジバカマは茎が固いので、しっかりとお手入れしたら一週間くらいは軽く花もちします。
ただし、あくまでできるだけ日差しが入らない涼しい場所に飾って、水替えや水揚げなどのお手入れをしっかりとやった場合の話ですけど、、
飾りっぱなしではなかなかそういうわけにもいきませんので、悪しからず^^;
切り花延命剤です。クリザールは花瓶の中にほんの少し入れるだけで十分。花もちの良さが実感できますよ。
こちらは、私がいつも切り花を飾る時に使っている切り花は、管理の仕方がいいと花持ちの良さも全然違ってきます。
切り花を長持ちさせるための管理の仕方は、こちらの記事で紹介しています。参考にしてみてくださいね。

ところで、私が部屋に飾ったフジバカマはあと何日くらいもつのかな?
私は玄関やキッチンにお花が飾ってあると、近くに行く度についつい立ち止まってジッと見つめてしまいます。
そして、自分でも気がつかない間に自然と口角が上がっているらしくて、いつも家族に「なにひとりでニヤニヤしてるの〜」と、ちょっと引かれています(⌒-⌒; )
フジバカマの切り花を飾ってから一週間後
こちらは、切り花を飾ってから一週間後の花もちの様子です。

水はこの一週間毎日替えていましたが、流石に下葉が黄色くなってきましたね〜^^;
そこで、黄色くなった下葉をキレイに取り除いておきました。茎も傷まずに固いままなので、まだ十分長く飾って楽しめそうです。

固かった蕾が少し開いてきて全体的に白っぽくなってきました。あれ?でも、香りは初めの頃よりも一段と強くなってきたような・・
もうすぐ終わりだから精一杯なのかな?何でも散り際が大事ですね。
やっぱりお花っていいな〜としみじみ。ほんの少し飾ってあるだけでホッとして気持ちも安らぎますね。
お花の癒し効果で少しでも癒されましょう。お花のある暮らしはコチラから→今週のお花。
今回で3週目なんだけど、今回とっても可愛い花束でテンション上がった💐
赤い実のヒペリカムがお気に入り!ちょうど仕事関係で落ち込んで帰ってきたときにポストに入っていて、開けたらこんなに素敵な花束で本当に救われた。#bloomee #ブルーミー pic.twitter.com/OkxS7NtPio
— すー。 (@acb20AzK) May 14, 2022
フジバカマの花言葉

野の花のような可憐さや奥ゆかしさを感じるフジバカマ。
一体どんな花言葉がついているのかな?
可愛い花も咲かせるし、やっぱりそれなりのぴったりな花言葉がついているのでしょうね。
それでは、フジバカマの花言葉を紹介します。
- あの日を思いだす
- 遅れ
- ためらい
- 躊躇
遅れ、ためらいという花言葉は、フジバカマの花が時間をかけて少しづつ咲いていくことにちなんでつけられたそうです。
やっぱりそうきたか!
ゆっくりと花が咲いていくフジバカマにぴったりな花言葉ばかりですね。
最後に
フジバカマの切り花が出回るようになると、もう暑かった夏も終わりなんだな〜としみじみ。
そして、季節の移ろいや秋の訪れを改めて実感します。
切り花は、お花屋さんで購入した時にはもうすでにしっかりと水揚げされていますが、最近は切り花を通販で購入する機会も増えてきています。
せっかく購入した切り花は、すぐに萎れてしまわないように、念のためしっかりと水揚げしてから飾るといいと思います。
フジバカマの秋らしい雰囲気を楽しんでみてね♪
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
それではまた・・